SOUND Canvas for iOS

SOUND Canvas for iOS、発売されましたね。ローランドのSC系音源モジュールが、手のひらに収まる時代ですか、いやはや。SC-88Pro使っていた者としては見逃せないこのアプリ、実機はまだ机の上でピンピンしてるけど、買うしかなかったんですよ。早速買いましたよ。
で、過去に自分が打ち込んだSC-88Pro用のMIDIデータを、いくつか突っ込んで聴いてみました。流石に、実機と比べて全く同じという事は無いですが、演奏の再現度はかなり高いですね。iOSバイスからハチプロの音が出るなんて、もうニヤけてしまいます。
実機での演奏と比べると、フィルターやエンベロープの掛かり具合がちょっと違うように感じたり、各ch同士の音量バランスに若干の違いが出たりはするのですが、正直、打ち込んだ本人にしか分からないようなレベル。気にするほどの事でもないかと。SOUND Canvas for iOSは音質が向上しているとの事なので、先述の「違い」は、そこに起因しているのかも知れませんね。素人考えでアレですが。
(2015/02/26追記)演奏中にエンベロープを変化させるような細工をしてあるMIDIデータには弱いみたいです。例えば、リリースタイムの変化で、発声中の音が切れたりします。自作のMIDIデータでは、「Last Regrets」(Kanon)や「Ceramic Heart」(レイストーム)にて確認される現象です。
外部MIDI音源としても使用できるので、もし実機が壊れてしまってもSOUND Canvas for iOSで充分代用していけると思います。打ち込み環境の将来の心配は、「レコンポーザの後継の不在」という点だけとなりました(笑)
以上、SOUND Canvas for iOSの所感でした。SC-88Pro(8850、8820)の音を楽しみたい方にはオススメです。
自作のMIDIデータをSOUND Canvas for iOSで鳴らして録音したものを置いてみます。インサーションエフェクト(EFX)を使用しているもの、システムエフェクトを弄ってるもの等、いくつか選んでみました。拙作で参考になるか分かりませんが、よろしければ。(なお、TwitSoundの仕様で「2015年05月10日までの公開」となります)

Ys IV -The Dawn of Ys- 「Theme of ADORU 1993」 [http
//twitsound.jp/musics/tsvlSagzl]:EFX OD1/OD2を使用。
Ragnarok Online 「Through The Tower」 [http
//twitsound.jp/musics/tsk1daE7F]:EFX OD1/OD2を使用。
サイヴァリア・リビジョン 「Asteroid」 [http
//twitsound.jp/musics/ts6gYDQDg]:EFX Phaserを使用。「Delay Time C」「Delay Ratio L」「Delay Ratio R」等を変更(ピアノ)
アサルト 「BGM1」 [http
//twitsound.jp/musics/tsWNjHbIF]:EFX Reverbを使用。「Chorus Feedback」等を変更 (オケヒ)。MIDIデータではBパートを使ってベースやバックのシンセを重ねて(レイヤーして)いるのですが、SOUND Canvas for iOSは16ch対応なので、それらが鳴っていません。