「スマートループ」とBluetooth

楽ナビ」の「スマートループ」をiPhoneテザリング通信で利用しようとしたら、ガラケーハンズフリーとか、ウォークマンBluetooth接続の絡みで思わぬ苦労をしたよ、「通信モジュール」を買った方が気楽でおすすめだよ、というお話です。
ディーラーオプションであるところの「カロッツェリア 楽ナビ AVIC-RL99/JP」*1は、「スマートループ」という交通情報通信サービスが利用できます。その利便性などについては公式サイトを見て貰う事として。個人的には、前車に乗せていた同社の「サイバーナビ」で渋滞回避に便利に使えていたので、「楽ナビ」でも引き続き利用していきたいと考えていました。
「スマートループ」のサービスを利用するためには、docomoFOMA回線を使用する通信モジュール(通信料3年分付)を別途購入するか、手持ちのスマホBluetooth接続してテザリングで通信するという、二通りの方法があります。*2当然ながら、条件が揃いさえすれば後者の方が手軽かつ安価で済む*3わけで、実際「普通は」それで特に問題ないと思います。ところが、テザリングに使用するスマホの他に複数のBluetooth接続機器を使用していこうとすると、困った事が起きたりする場合もあります。
というわけで以下、ガラケー(電話専用)とスマホiPhone)の二台持ち、かつ音楽はウォークマンで聞くという「Bluetoothでナビと繋がる機器が最大三台あるマン」な自分が困った事柄です。

両方とも「ハンズフリープロファイル(HFP)」を使用するので、当然と言えば当然なのですが。つまり、iPhoneを接続して「スマートループ」を使用している間は、ガラケーハンズフリーは使えないという事になります。とは言え、ハンズフリーを使いたい場面なんてのは滅多にないので、必要な時だけ接続をガラケーに切り替えれば良い話ではあります。

AVソースに「Bluetooth Audio」を選択している状態でiPhoneBluetooth接続すると、自動的に「ハンズフリーHFP)とオーディオ(A2DP+AVRCP)」の組み合わせで繋がります。なので、スマートループの渋滞情報取得と共に、iPhone内の音楽が流れ始める事になります。ナビ側のBluetooth設定を呼び出してiPhoneのオーディオ接続を切ってやらないと、ウォークマンBluetooth接続はできません。
試行錯誤したところ、AVソースが「Bluetooth Audio」以外の時であれば、iPhoneハンズフリーHFP)のみで繋がる事が分かりました。また、ナビのAV出力をオフにする「AV OFF」の時でも、同じ動作になる事も分かりました。
そんなこんなを踏まえて、『AVソース「Bluetooth Audio」を常用する場合において、iPhoneウォークマンBluetooth接続を少ない手順で同居させる運用方法』を考えた結果が以下になります。

  1. 車を降りる際、エンジンを切る前にAVソースを「AV OFF」に切り替えて、ウォークマンとのBluetooth接続を切る。
  2. 車に乗ってエンジンスタート。ナビが起動してiPhoneに自動接続。「iPhoneの接続に成功しました」の表示が出るのを確認。車を降りる際にAVソースを「AV OFF」にしておいたので、ハンズフリーで接続される
  3. AVソースを「Bluetooth Audio」に切り替えて、ウォークマンBluetooth接続(オーディオ)する

なお、個人的な理由*4から、iPhoneハンズフリー接続する際のAVソースは「AV OFF」を使用します。
iPhoneの接続に成功しました」の表示が出る前に「Bluetooth Audio」に切り替えると、iPhoneハンズフリー+オーディオで繋がってしまう場合があるので要注意です。
AVソースの「Bluetooth Audio」と「AV OFF」の切り替えには、ステアリングコラムに備え付けのサテライトスイッチを使用します。「音量+」ボタンと「音量−」ボタンを同時押しすることで、「Bluetooth Audio」と「AV OFF」を交互に切り替える事ができます。なお、「AV OFF」から切り替わるAVソースは「直前に使用していたAVソース」となっています。
また、サテライトスイッチの「AVソース切替」ボタンでも同様の操作ができます。というか、これが本来の操作方法だと思われますが…

「AV OFF」にする
…「AVソース切替」ボタンを長押し(2秒程度)
Bluetooth Audio」(直前のAVソース)にする
…「AV OFF」の状態で、「AVソース切替」ボタンを短押し。

この操作には、長押し中に右手が使えなくなるデメリットがあります。あと、稀に長押しに失敗する(別のAVソースに切り替わってしまう)事があります。
没になった他の方法として、「ウォークマンを接続した後に、iPhoneBluetoothをONにする」というのがあるのですが、BluetoothのOFF/ONの繰り返しでiPhoneとスマートウォッチとの連携が切れたままになるケースが多々あった*5ため、却下となりました。
と、長々と書いてきましたが、結局のところは「通信モジュール最強」という事になるかと思います。何も考えずに気楽に利用できますからね。高いですけどね。*6納車前に購入しておいて、ナビと一緒に取り付けて貰うと面倒が無いと思います。

*1:市販モデルの型番の後ろに「/JP」が付く。ルノー仕様の製品(ルノー車両への取り付けキット等、諸々が含まれているからか)という事らしい。

*2:後者の方法が使えないナビ機種があるので注意。要確認

*3:ただしテザリングを使用する場合は、地図の更新データやバージョンアップデータなどのダウンロードは利用できない。

*4:エンジンを掛けた直後に、テレビやラジオが流れ出すのは好きではないので。

*5:Pebble連携アプリの再起動で直る。

*6:定価で27,000円。amazon価格で17,600円前後。税込。